[よくある質問と回答]

Q. 歯科治療を中断するとどんなリスクがあるの?

A. 歯科治療は、1回の通院で完結することが少ないです。比較的軽度の症例なら2~3回、重度の症例では治療期間が数ヵ月に及ぶことも珍しくありません。それだけに、途中で治療をやめてしまう方も少なからず存在しています。今回はそんな歯科治療を中断するとどのようなリスクが生じるのかについて、丹波市の歯医者さんである田中歯科クリニックが詳しく解説をします。

▼虫歯の再発リスクが高まる

歯科治療の途中の段階では、まだ虫歯をきれいに取り切れていない可能性が高いです。もうすでに感染した歯質を除去した段階であっても、最終的な詰め物や被せ物を装着していないと、またすぐに虫歯になってしまいますので十分にご注意ください。

▼歯が欠ける·割れる

仮歯を装着した段階で歯医者の治療を中断してしまう人は比較的多いです。仮歯は白くて自然な見た目をしているので、その状態に満足してしまうこともあるのでしょう。けれども仮歯はあくまで仮の歯であって、最終的な詰め物·被せ物とは異なります。何かの拍子に外れることもありますし、治療した歯が欠けたり、割れたりするおそれもあります。ですから、仮歯の状態で治療を中断することだけは絶対にしないようにしましょう。

▼再治療が必要となる

虫歯にしろ、歯周病にしろ、治療の途中でやめてしまうと病態はどんどん元に戻っていきます。数か月後に治療を再開したとしても始めの時よりもさらに手間のかかる処置が必要となることも珍しくありません。つまり、治療を中断した状態で歯の症状も安定するわけではないのです。

▼まとめ

今回は、歯科治療を中断するとどんなリスクが生じるのかについて、丹波市の歯医「田中歯科クリニック」が解説しました。歯科治療を途中でやめるという選択肢は基本的にありません。途中でやめる場合は、本文でも述べたようなリスクを背負うことになりますので、その点は正しく理解しておきましょう。もちろん、全身の病気にかかったり、引っ越しなどで通院が難しくなったりした場合は治療の中断もやむを得ないため、早めに主治医へ相談することが大切です。